結婚を機に住み慣れた地元を離れ、縁もゆかりもない土地へ引っ越しをする人も多いと思います。
結婚前は、会いたい時に会って話ができる友達がいた人も、引っ越したら「気軽にご飯に行ったり遊ぶ人がいない」「話し相手は主人だけ」なんて生活を送る日々だったりしませんか?
もちろん、「主人がいればそれだけで十分幸せ」と思う人もいると思いますが、もし新しい土地で友達(知り合い)が欲しいと思うならば、共通点がある人が集まりそうな場所に行くのがオススメです。
例えば、結婚してまだ子どもがいない人の場合は、フルタイムはもちろん、扶養内のバイトでも構わないので、働きに出ることをオススメします。
職業訓練校に通うのも良いかもしれません。
未就学児の子どもがいる人でママ友が欲しいのであれば、市や県が主催している子どもと参加する親子イベント等はいかがでしょうか?
結婚後に2回引っ越し、それぞれの土地で友達を作ることができた私が、「共通点がある人が集まりそうな場所に行くと良い」と思う理由を書きたいと思います。
学生と社会人は、友達を作る環境が違う!
学生時代ってどうやって友達を作っていましたか?
人と仲良くなるきっかけって何でしたか?
思い出してみてください。
学生時代って「同じクラスで勉強している」「同じ部活動をしている」など自分と共通点がある人の中から、気が合う人と自然と仲良くなっていませんでしたか?
また、学生時代は出会う人の絶対数が多いので、苦手や嫌いな人がいたら、なんとなく避けて、自分と気が合う居心地の良い人たちを見つけることできたと思います。
しかし、社会に出れば、新しく出会う人の幅は学生の頃より減りますし、同僚に対して“苦手だから避ける”なんて仕事に支障が出るようなこと(例外もいるかもしれませんが)普通の感覚の人は出来ませんよね。
学生時代と比べると、社会人になってから友達関係を築くのってなかなか難しいと思います。
社会人になってからでも、知り合いの知り合いと仲良くなることはあるかもしれませんが、見知らぬ土地で友達を作るためには、まずはその知り合いを作らないといけませんよね。
そのため、見知らぬ土地で友達を作りたいのなら、自分から進んで共通点がありそうな人と出会える場所を探す必要があると考えられます。
【実体験】共通点があると人は仲良くなりやすい!
パターン1 主婦、特に“子どもがいない”という共通点
東京でのアルバイト先では“学生”、”Wワークをしているフリーター”、“扶養内で働いている主婦”と色々な立場の方が一緒に働いていました。
特に、フルタイム勤務と扶養内勤務と2パターン含めて主婦が半数以上でした。
結婚している人同士での会話は、日々のご飯(料理)についてや、休日の過ごし方、天気が微妙な日の洗濯物等、共通点である家事(家庭)のことについて話すことが多かったです。
ただ主婦といっても2通りいるんですよね。
そう、子どものいるお母さん主婦と、まだ子どものいない奥さん主婦です。
お母さん主婦の方は、やはり、生活の中心が子どもになっているようで、子どもの話をよくしていました。確かに私には子どもがいないのですが、子育て話をされるのがツライとは特に思っていませんでした。
あの発言があるまでは・・・
バイト仲間に一人、外国籍の方がいました。(仮にAさんとします)Aさんは20代前半で来日し、留学先で出会った自分と同じ国の人と出来ちゃった結婚をし、そのままずっと日本で暮らしている、私の1つ年上の方でした。
ある日、Aさんと話をしていた時に、この前の休みの日の過ごし方を聞かれたので、夫婦で謎解きゲームをして楽しんで過ごした話をしたんですね。
するとAさんは、国柄なのか?人柄なのか?
『良いよねー!夫婦だけだから好きなところに遊びに行けて。私も、オタク主婦あ〜ちゃん(私)のようにもっと好きな事したり、遊びたかったな。すごく羨ましい。オタク主婦あ〜ちゃんは、
子どもがいないからわからないと思うけど
子どもがいると本当に大変で、自分の自由になる時間もないし、好きなところに遊びに行ったりなんて絶対できないから。』
と言ってきました。
子どもを欲しいと思っているけど、まだ恵まれていないだけの私。
「遊び足りなくても、子どものいる人生を自分で選んだのはあなたでしょ?私は、子どものいない人生を選んでるわけではないんだよ?」
と、本当に悲しくなりました。
しかし、それを近くで聞いていた子どものいない主婦Bちゃんと、この出来事がキッカケで仲良くなりました。
Bちゃんも私と同じように、なかなか子宝に恵まれず悩んでいる状況だったようです。(のちに判明)
Bちゃんは1つ年下だけど、私より結婚も早く、バイト歴が長い先輩でした。
お互いに子どもがいないことは知っていました。でも、一緒に働き始めた時は2人とも20代だったので、「まだ子どもを望んでいないのか、望んでいるけどまだ恵まれていないのか」デリケートな部分にはお互いに触れずにいたんですね。
Aさんが席を外した時に、Bちゃんが
『子どもがいないからわからないだろうけど。って配慮ないよね。文化も違うし仕方ないのかもしれないけど。そういう選択してるとは限らないのにね。』
と声をかけてくれました。
その一言で私もつい本音が出てしまい
『子ども、欲しくないんじゃなくて、まだ恵まれないだけなんだけどね。』
とポツリと言うと、Bちゃんが
『えっ!!そうなの?実は私もそうなんだよ。』
と打ち明けてくれました。
今まで言わずにいたけれど、お互いに「子どもが欲しいけど、なかなか恵まれない」という同じ悩み(共通点)があったことを知り、私達はの一気に仲良くなりました。
周りの出産ラッシュや、自分より後に結婚した人が先に妊娠・出産したり。
人と比べることではないけれど、焦りや悲しみを全く感じないわけにはいかないベビ待ちならではの複雑な感情。
『早く子ども産んだ方が良いよ!ちゃんとサプリ飲んだり、体を冷やさないようにしなきゃ!』等々の余計なAさんのアドバイスや、職場の人で産休・育休に入ったはずの人が、気がついたら育休が終わり仕事に復帰していた時も、
『あれ?もう1年経ったってこと?時が経つのは早いね〜』と言いながら2人で乗り越えてきました。
子どものいない身軽な主婦である私たちは、プライベートでも遊びに行きました。
分かり合える共通点があると、社会人になってからでも仲良くなれるんだなと、実感しています。
特に、人になかなか言えない悩みでの共通点があると、一気に仲良くなれるかもしれませんね。
今は遠く離れてしまい、前みいたいに顔を合わせる機会がなくなってしまい、くだらない話や、悩みを話す機会は減ってしまいましたが、今でも時々、連絡を取り合っています。
パターン2 契約社員という共通点
福岡は私にとって縁もゆかりもない、知り合いが一人もいない土地でした。東京に住んでいた時は、東京に住んでいる地元の友達も多少はいたし、東京に友達が遊びに来た時には会ったりもしていましたが、福岡ではそれも出来ないため、本当に「話し相手は主人だけ」という生活。
福岡という土地を知るため、地元の知り合いを作るためにも、フルタイムで働きに出ることにしました。たくさんの人と出会えるように、そこそこ就業人数のいる職場を選びました。
勤めている職場は、社員の年齢層も幅広く、また正社員、契約社員、派遣社員と立場の違う人がいます。同じチームで仕事をしている正社員の方とは、それなりに仲良く仕事をさせてもらっていますが、それは勤務中だけで、プライベートで会うことはありません。
仕事終わりや、休日にご飯に行くようになったのは、同年代の契約社員という同じ立場の方ばかりです。やはり、同じ契約社員だからこそ分かり合えること(愚痴や不満)って多いんですよね。
それに、未婚や既婚という違いはあっても、皆、子どもがいないので、自分の自由な時間が作れるってのも共通点ですね。子どもが小さいと、気軽には誘えないし、突然、「今日ご飯どう?」ってなった時に、身動きとれませんもんね。
現在は、契約社員で働いていた職場は退職しましたが、仲良くなった契約社員仲間とは定期的に集まっています。
誰も知り合いがいなかった福岡で、何か知りたいことがあったり、どこかに出かけたい時に、声をかけることができる福岡出身の友人が出来たのは、これから福岡で生活して行くうえで本当に心強いです。
まとめ
自分の実体験を元に、新しい土地で友達を作ることが出来た理由を考えてみました。共通点がない人と仲良くなるのは、なかなか難しいけれど、何か共通点があると、それがキッカケになって友達になれると思います。
お互いの立場や生活環境が変わると、話題が合わなくなり、なんとなく疎遠になってしまった友達も出てきていませんか?
プライベートでは、居心地が悪い空間に無理している必要はないと思います。社会人になってからでも、気の合う友達を作ることは可能です。その時の自分の状況に合わせて、共通点がある人を見つけてみてはいかがでしょうか?