今回、契約社員としての更新可能期間がまだ残っていましたが、契約の更新をせずに退職することを選択しました。
2年半前にハローワークに通い、正社員としての就職にこだわるのか、契約社員として就職し、そこから正社員を目指すのか悩んだ結果、契約社員として働き始めました。
しかし、契約更新可能期間を残し、正社員へのチャレンジもせずに退職することに決めました。
今回は、実際に契約社員として2年間働いた私が、契約の更新をしなかった理由について書いていきたいと思います。
契約社員のイメージと現実のギャップが大きかった
私が契約更新をしなかった一番の理由がこれです。
突然ですが、みなさんは『契約社員』と聞くと、どのような働き方をイメージしますか?
企業は、正社員が中心となり仕事を進め
契約社員は正社員の補助的な仕事をする(=仕事の負担が軽い)
というイメージを持っていませんか?
私は契約社員という働き方に以下のようなイメージを持っていました
✅残業はほとんどなく、ほぼ毎日定時で帰れる(残業は正社員に頼まれた時だけ)
✅上司(正社員)の補佐的ポジション
✅作業的な仕事が多い
しかし、私が実際に契約社員として働いていた職場では
✅会社で決まっているノー残業デー以外は、ほぼ毎日残業があった
✅正社員と契約社員の業務内容に明確な区切りがなかった
✅作業的な仕事より自分で考え判断して進める仕事が多かった
契約社員の働き方については、私と同じようなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか?
一緒に働いていた契約社員数名で話す機会がありましたが、みんな私と同じようなイメージを持って入社したけど、
「実際に働いてみたら想像と全然違った。」
とギャップを感じている人が多くいました。
正社員と契約社員の仕事内容に区別がなかった
正社員と契約社員とでは、会社に直接雇用されているという点においては同じ状況ですが、やはり給与面や福利厚生等の待遇面には大きな差があります。
そこに差があるぶん、正社員には仕事に対する責任や、判断、クリエイティブさが求められるのではないかと個人的には思っています。
もちろん、契約社員には仕事に対する責任がないというわけではありません。
雇用形態に関わらず、働いてお給料を頂いている以上は、その与えられた仕事に対する責任を果たす必要はあると思っています。
自分が正社員として働いていた時、自分よりその業務の経験年数の多い契約社員さんや、年上のパートさんと一緒に働くこともありました。
しかし、当時、私が勤めていた会社は雇用形態により、これは正社員がやるべき仕事、これは契約やパート社員にお願いしても良い仕事と業務内容がしっかりと区切られていました。
年齢や経験年数に関係なく、仕事の流れなどの重要な場面では、あくまでも正社員が責任者として判断や指示出しをし、契約社員やパート社員は補佐的なポジションでした。
もちろんチームとして相談したりすることもありましたが、最終的な責任は正社員。
新卒で入社した会社も、結婚後にパートとして勤めた会社も、雇用形態によりしっかりと仕事内容に区別がある会社だったため、それが普通だと思っていたのです。
しかし今回の職場は仕事内容に区別がありませんでした。
もちろん全てに区別がなかったわけではないですが、ある正社員が、
『うちは正社員だからとか契約社員だから、とかナイからね!』
と直接契約社員に言ってしまうくらいに、正社員としての自覚、責任感がない人がとても多いように感じました。
※もちろん契約社員でも、部署によっては毎日定時ピッタリで退社できたり、ほぼルーチンワークしかしていない人もいたので、配属先の運が良くなかっただけ、とも言えるかもしれません。
契約社員なのに正社員に質問され、指示を出すのがストレスだった
私の上司(正社員)は、自分で判断し仕事を進めるのが嫌だったのか、自信がなかったのか、何かあるごとに契約社員である私に
『どうしたら良いと思う?』
と判断を求めたり、
本来は指示を出す立場のはずなのに
『私は何すれば良い?』
と指示を求めてきました。
上司は異動により所属配属にされたのが私より後だったので、最初の頃は、質問されたり助言を求められるのも仕方がないと思っていました。
早く上司に業務を把握し、知識を得てもらおうと私が知っていることは共有し続けました。
しかし、私もここで何年も勤めているベテランではありません。
上司よりたった数ヶ月仕事に携わるのが早いだけだったので、私と上司のスタートラインはそんなに変わらないのです。
知らないことやわからないことも、もちろん、たくさんありました。
その都度、調べたり人に聞いたりしといった苦労と努力をして知識を増やしてきたのです。
そんな中、自分で調べることもせずに、何度もなんども同じことを質問し、いつまでも自分の知識とせずに私に頼ってくる上司の姿に疑問をもちました。
正社員としての自覚を持ってしっかり仕事をして欲しい。
こう思ってしまうのは、間違っていますかね?
上司のさらに上司にもこの状況は報告しましたが、何も変わることはありませんでした。
結局、勤めている間ずっとこの関係は逆転することはなく、完全にパワーバランスが本来あるべき姿とはかけ離れてしまい、それがとてもストレスになりました。
自分でもこの関係がストレスになっているのがわかっていました。
家に帰ってからもイライラがおさまらないのです。
このまま契約社員として働いていても、
ストレスを抱えるだけで自分は成長できない
と感じました。
また、直接的に業務で関わることはなかったのですが、私が働いていた職場には仕事をしない正社員がゴロゴロといました。
仕事ができないからと、どんどん業務から外されていき、最終的には1日中、社内メールのチェックをしているそうです。
そして、それを周りのみんなも知っているんですよ。
でも正社員っていう立場は強くて守られているので、仕事ができなくても、毎日出勤するだけで、契約社員の何倍もの決まったお給料が毎月貰えるんです。
でも契約社員は、更新しないと言われたら仕事がなくなるので、きっちり働くし、
「この仕事が嫌だ、この人が嫌だ」って理由で「異動させてください。」
なんて口が裂けても言えません。
正社員さんがゆっくりメールのチェックをしているのに、契約社員が必死に仕事を回しているなんて、うんざりです。
本当にやってられないなぁと思います。
正社員登用制度はあったが、正社員になるのは難しいと感じた
実はここに入社する前、転職活動をしている時は正社員にこだわっていました。しかし、正社員としての採用試験がうまくいっていませんでした。
そんな時に、紹介予定派遣を受けてみないかと提案されました。
直接雇用に切り替わった後には、会社として正社員登用制度もあるから正社員になれるチャンスもある!と聞いていました。
確かに正社員登用制度はありました。しかし、実態としては正社員に採用される人は少なく、正社員に受かるのは、とても大変のようでした。
現に、契約期間に縛りができる前から、何年も勤めていて会社に貢献していた契約社員が、正社員登用制度に受からずに契約期間満了となり退職するしかなく辞めていった人を何人もみました。
その人達が抜けた穴が大きすぎて、残された社員は、とても大変そうでした。
勤続年数の多い正社員達が、
「どうしてあの契約社員の人が受からなかったのだろう?」とか、
「もし新卒入社じゃなくて中途で正社員登用試験だったら私も絶対受からないと思う」
と言っていたのを耳にしました。
また、実際に試験を受けて正社員として採用されても、
昇給がない
退職金が出ない
という契約社員での給料に少しボーナスが出るだけで、新卒の正社員とは様々な待遇面に大きな差があることがわかりました。
正社員になって頑張ったとしても昇給も退職金もないこと知り、ここで正社員になりたいというモチベーションが低下しました。
私はこの試験を受ける条件を満たす前に退職することにしたので、どれだけ難しい試験なのかを体験することが出来なかったのは残念です。
気持ちを共感できる契約社員仲間がどんどん辞めていった
会社には私と同じように契約社員として働いている人が何人もいました。その中で、数名の契約社員と仲良くなることができました。
仲良くなった契約社員は私と同じように、
「契約社員ってここまでやらなきゃいけないの?」「イメージと違った」と、不満を感じていた人ばかりでした。
同じ立場だからこそ、分かり合えることってあると思うのです。
よくみんなで、
「倍以上も給料が違うのに、自分の仕事だけどやりたくない仕事や面倒な仕事を、全部、契約社員に投げてくるのはどうなのか?首から給料の札を下げてそれ、この給料の契約社員の私がするべき仕事ですか?」
って言いたいよね〜と話していました。
しかし、そんな仲間みんなも、契約更新時期になると契約を更新せずに退職していってしまいました。
気持ちを共感できる仲間がいて、息抜きや気分転換できる時間があるのは、仕事をしていく上でとても大切なことだと思います。
実際に私も共感できる仲間がいたことで、すごく助けられていました。
今では、私が一緒に働いていた契約社員のほとんどが辞めてしまいました。
残っている契約社員も、次の契約更新はせずに退職するつもりで転職活動を始めたと聞いています。
契約社員って一番中途半端な立場だと思う
以上が私が契約更新をせずに辞めた理由となります。
もっと割り切って、あえて正社員からの指示待ち人間になれたら良かったのかもしれません。最初からそんなに残業は出来ませんと言えば、また何かが違ったのかもしれません。
しかし、うまく割り切ることができず、自分でやってしまった方が早いと思い、自分で業務の幅を広げてしまったのも事実です。
契約社員という働き方は、雇用期間に限りがあり、そのまま契約更新するかしないかを選択できるタイミングがありますよね。
これが契約社員ならではのメリットだと思うので、仕事内容や人間関係に不満があるのであれば、このタイミングを利用しない手はないと思います。
私が退職の意志を伝えた時には、上司はとても驚いていました。
私が契約更新可能期間を残して辞めるなんて、全く考えてもいなかったようです。
辞められたらとても困るから、考え直してもらえないか?とも言われましたが、ここは自分の気持ちを優先させました。
だって契約社員ってそういう契約ですから。
契約社員という立場で初めて働いてみてわかったことは、契約社員って一番、中途半端なポジションだということです。
次は、最初から正社員で仕事を探していきたいと思っています!
早速、転職サイトに登録しました!
もし、現在、契約社員で働いていて職場に不満があったり、あと数年で契約期間満了になると不安に思っている人は、今から転職サイトに登録した方が良いです。
なぜなら、ストレスや疲労が限界になると、「転職しよう!」という気持ちになる前に心が先に悲鳴をあげてしまうからです。
契約社員なのに働きすぎてうつ病になってしまい長期休暇に入ってしまった人を何人もみてきました。
この会社で契約満了まで働こう!と思っている真面目な人ほど、そうなる傾向があると思います。
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